中国語の先生による中国語勉強ブログ

中国語の先生による中国語を話したい人へ上達方法や勉強方法、中国の習慣など日常会話から検定まで生徒さんがつまづいたり、レッスンの中で身につけて欲しいと思う内容を不定期に更新していきます。

中国人が教える習慣の違い!日本文化やマナー、食事など常識。徹底解剖(特徴、性格、中国人とのつきあい方まで)

中国の卒業式 文藝晩会=卒業パーティ

3月の終わりと言えば、卒業式ですね。先日小学生の息子の卒業式に参加しました。

文藝晩会

中国の卒業式は6月、入学式は9月です。
中国の小学校には、生徒を一度に収容できる屋内運動場がないため、グランドで式を行うことが一般的です。
ちなみに、雨が降ると教室でクラスごとに行われます。

卒業式の中身は日本とほぼ同じです。服装も同じように自由です。
大きな違いを感じるのは、卒業式の日の夕方からクラス単位で「文藝晩会」=卒業パーティを開催することです。
先生とのトークや、クラスメートとの合唱、仲良しグループでのパフォーマンスなど、次の日から2カ月間の夏休みに入ることもあって、午前中の卒業式と違い、開放感にあふれていました

卒業式日本では、これに近いものが「同窓会」ということになるのでしょうか。
ただ、卒業してから一定の時間を経てから開催されることや、基本的に自由参加な点で、「文藝晩会」とは大きく違います。こんなところにも中国と文化や習慣の違いの差があるなんて、面白いですね。

中国語課の慧(Kei)より

 

中国でのクリスマス「聖誕節」の楽しみ方

クリスマスはイルミネーションが、夜の街を華やかにしていますね。

中国でも最近、クリスマスを楽しむ習慣が定着してきました。
中国でクリスマスは「聖誕節」、クリスマスイブは「聖誕前夜」または「平安夜」と言います。

クリスマスになると、オフィスやスーパー、レストランなどでりんごを飾っています。
りんごの漢字⇒“苹果”の“”と、“平安”の“”は同じ発音で、しかも、リンゴは“平安果”という意味もあるからです。

恋人はもちろん、友人や、お世話になった人の幸せを願いりんごをいただきます。
日本のりんごは高級品なので、クリスマス用の贈り物として人気があるようですよ。聖誕節

クリスマスで使われる中国語とメッセージやクリスマスソング

クリスマス⇒聖誕節
クリスマスイブ⇒聖誕前夜(平安夜)
クリスマス・プレゼント⇒聖誕節礼物  
クリスマス・カード⇒聖誕卡
クリスマス・ツリー⇒聖誕树
サンタ・クロス⇒聖誕老人
煙突⇒烟囱
そり⇒雪橇
トナカイ⇒驯鹿

 

よく使われるクリスマスメッセージ

平安夜快樂,聖誕快樂!(クリスマスイブおめでとう、クリスマスおめでとう!)
願你度過最美好的聖誕節!(あなたが素晴らしいクリスマスを過ごせるよう願っています!)

 

定番のクリスマスソングの中国版

ジングルベル⇒儿响叮当

歌の動画 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=MLBdv5Pi09U

铃儿响叮当中国語歌詞

(叮叮当叮叮当铃儿响叮当,我们滑雪多快乐我们坐在雪橇上)

冲过大风雪,他们坐在雪橇上,奔驰过田野,欢笑又歌唱

铃声响叮当,你的精神多欢畅,今晚滑雪真快乐把滑雪歌儿唱, 嘿

(叮叮当叮叮当铃儿响叮当,我们滑雪多快乐我们坐在雪橇上)

在一两天之前,大雪出外去游荡,打扮美丽小姑娘,她坐在我身旁

那马儿瘦又老,它的命运多灾难,把雪橇装进你旁边害的我们遭了殃

(叮叮当叮叮当铃儿响叮当,我们滑雪多快乐我们坐在雪橇上)

那里白雪闪银光,趁着年轻好时光,带着心爱的姑娘,把滑雪歌儿唱

她有一匹栗色马,它一日行千里,我们把它套在雪橇上,就飞奔向前方

(叮叮当叮叮当铃儿响叮当,我们滑雪多快乐我们坐在雪橇上)

叮叮当 嘿クリスマス

今年のクリスマスは、中国の習慣 平安な一年に感謝しながら、赤いりんごを食べてみてはいかがでしょうか?

中国語課の慧より。

 

中国と日本の運動会の違いとは?!

開会式

日本の運動会シーズンは10月ですね。
私も、小さい頃はよく参加していました。一番楽しかったのは綱引きでした。みんなが一致団結して、力を入れていました。
では、私が体験した運動会と日本の運動会との違いをあげてみましょう。

運動会まず、競技種目の数が違います。中国では、私の時は10種類程度でした。
今ではそれ以上になっています。それに、日本ではクラスをまたいで色分けしたチームで競い合うことも多いですが。私の時は、クラス単位です。
勝つと結構なプレゼントがもらえたりもしました。今ももらえるのかどうかは分かりませんが、学校の運動会でプレゼントがもらえるなんて、日本ではほとんどないですよね。

そもそも、中国では日本の運動会のように全員参加ではありません。各競技種目はすべて自由参加です。
そのため、個人単位の成績で評価されます。
私の高校では、運動会を含むイベント全体で“体艺节”という呼んでいました。つまり、体育プラス舞台芸術ということです。

体艺节“体艺节”は二日間かけて行われ、全体が六つのプログラムに分かれています。「開会式」「校歌のコンクール」「運動会」「舞台芸術」「絵画・書道展」「懇親会」の六つです。
参考までに、私の母校の“体艺节”の写真を載せておきますね。
中国語の勉強だけでなく、運動もしながら、爽やかな秋を過ごすのはいかがでしょうか?

中国語課のRyoでした。

 

中国では”一年の計は春にあり”一年之計在于春

日本にはことわざがありますが、中国にもあります。
春について、こんなことわざがあるのでご紹介しますね。

一年之計在于春

日本では”一年の計は元旦にあり”と言いますが、中国では”一年の計は春にあり”と言うのです。
昔の中国では、一年の農作業の計画を春のうちに立てようという意味で使われていました。

そして、春を祝うため、中国古来から、恒例として立春春餅、春巻を食べてきました。
これを、「咬春」(春をかじる)とも言われています。
なお、中国北部の方は「春餅」を食べるのが一般的です。

 

 

上海見聞増えたモノ、減ったモノ、変わっていないモノ

[caption id="attachment_1636" align="alignleft" width="225"] 目覚めの上海[/caption]

先日、父の看病で10日ほど上海に戻りました。
今まで、家から目的地までは車で移動することが多かったのですが、今回は病院までの道のりを20分ほど歩いて移動する毎日でした。

「目覚めの上海」、「ビジネスの上海」、「賑わいの上海」・・・さまざまな上海の顔を覗くことができました。

その中で、自転車が減り、電動バイクが増えたことを肌で感じました。かつては「自転車王国」と言われた中国も、今では新たな乗り物が道路を埋め尽くしています。

電動バイク”とは聞きなれない言葉だと思いますが、ガソリンエンジンの代わりにモーターを搭載した自動二輪車です。モーターを搭載しているという意味では、日本の”電動アシスト自転車”と似ていますが、人間がペダルを回す必要はないためバイクと同じ感覚で利用できます。違和感を感じるほど静かで、ガソリンも使わないので大気汚染の軽減にも役に立っているようです。

[caption id="attachment_1634" align="alignright" width="231"] ビジネスの上海[/caption]

環境に対する上海市民の意識も高くなり、思ったより空は青かったですよ(笑)また、エンジン駆動ではないことから馬力が少し弱いらしく、結果的に二人乗りが減って交通安全にもプラスの効果があるのではないでしょうか。

だいたい2000元から3000元とリーズナブルなお値段で、”一石三鳥”と言えると思います。

でも、残念ながら交通マナー、特に車の運転マナーは私の知る中国のままでした。交通整理をする警察官がいる所は問題ありませんが、早朝などは、青信号を渡るだけでも、何回も右折のバスやタクシーにひかれそうになり、なかなかに怖い思いをしました。

とは言っても、以前よりも信号を守る歩行者が増えていると感じます。なので、これからは車の運転マナーも良くなると思いますよ。

電動バイク専用駐輪スペース  電動バイク専用駐輪スペース

歩行者&交通整理の警察 歩行者&交通整理の警察[/caption]

中国課講師の慧でした。

 

 

 

実は日本と違う中国の数字のジェスチャー

日本にいる中国の友人と食事に行くとき、お店で「何名様ですか?」と聞かれ、友人は片手で数字八のジェスチャーをしながら、「八人です」と店員さんに言いました。

何人かなぁと店員さんは首をかしげながら店内に案内してくれました(汗)。

数字のジェスチャーは中国語で「数字手勢」と言います。
中国では片手で数字1~10まで表すことができます。

この「数字手勢」は中国古代において商売の中で幅広く使われ、方言や発音の誤解をなくすことができました。

中国では数字の1~5は指を立てる本数で表します。
3が少し違うことに気づきますか?OKサインと似ていますよね。

 

中国では数字の6~10の数え方はこちらです。

中国では10はこんな形もあります。

 

 

 

中国の数字ジェスチャーの特徴は片手でできます。

数字ごとに明確に違っているので曖昧さがありません。

でも実は、地方によって微妙な差があったりもします。
例えば、中国大陸と台湾とでは、7と8の表現が違います。
ちなみに、この中国方式の数字の表現方法を、つい最近知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、11月4日に放送された名探偵コナン「試着室の死角(後編)」で、コナンが謎解きをしながら解説しています。みなさんも、「数字手勢」を覚えておくと、ミステリーの解決に役立つかもしれませんよ!

 

 

中国では、お茶を頂く時には、コンコンと指でテーブルを叩く?!

先日中国出張に行かれた生徒さんから美味しい烏龍茶をいただきました。
せっかくなので、レッスンをしながらお茶を入れました。

日本でお茶をいただく時は「いただきます」と言うのが普通ですが、中国でお客様にお茶を入れた時、お客様は「謝謝」ではなく、指先でテーブルを軽くコンコン数回叩きます。
これは中国茶を入れる人といただく人の間の「暗号」⇒「扣手礼」と言います。

そもそも、何故、指先で叩くのでしょうか?

一説には、お茶好きの清の皇帝「乾隆帝(けんりゅうてい)」が、お忍びで訪れた茶館で自ら臣下にお茶を注いだところ、恐縮した臣下が、乾隆帝の身分が周りにばれないよう、指で乾隆帝に臣下の礼の一つである三跪九叩頭(Sān guì jiǔ kòutóu zhī lǐ)の礼を表現したという説です。

「扣手」と「叩首」は、中国語では同音であり、額を地面に打ち付ける「叩首」は、手を打ちつける「扣手」で表します。
また、「扣手礼」は相手によってやり方が違ってきます。

1。年配の方や身分の高い方からお茶を入れてもらった時

年下は右手を握って、甲を上にし、五本の指で軽くテーブルを3回叩きます。
これはお茶を入れる方に「五体投地」という礼をするという意味です。

2。同年齢や同じ身分の方からお茶を入れてもらった時

人差し指と中指を合わせて、軽くテーブルを3回叩きます。
これは相手に敬意を表すという意味です。

 

3.年下の方からお茶を入れてもらった時

一本の指だけ使って一回だけ軽く叩けば大丈夫です。
もしこの後輩の事を気に入ってなら、軽くテーブルを3回叩き、その気持ちを表します。
あなたも中国茶をいただく時や中華料理店で食事中に店員からお茶を注がれたら、指でコンコンコンと三回テーブル叩いてみて下さい^^。

※叩頭 (hengkin) とは

額を地面に打ち付けて行う礼である。三跪九叩頭の礼では、

「跪」の号令で跪き、
「一叩(または『一叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「二叩(または『再叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「三叩(または『三叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「起」の号令で起立する。

これを計3回繰り返すので、合計9回、「手を地面につけ、額を地面に打ち付ける」ことになります。

 

 

 

新しい中国語!「不要不要的?」は「すごい」を意味する?!二重否定を使って肯定を強調表現

先日作った「水煎包子」の写真を友だちに送ったら、

「Wow♪賛得不要不要的!」

 

 

 

 

看起来好吃得不要不要的!とコメントをくれました。  

またまた、、、

不要不要的? 

「不要」は要らないという意味なので、

えっ、 「要らん要らん!」なの?

実はこれも新しい中国語で、

「不要不要的」は二重否定を使って、肯定を強調する表現です。

 

「賛得不要不要的」

「賛」は中国語で「すごい」、「イイね」という意味で、

このことばの後ろについている「不要不要的」は

簡単に言うと、「すっごい」や「めっちゃ」とか「超~」の意味です。

という事で、友だちに

「超素晴らしい」、「すっごいイイね」と賞賛されました。

「看起来好吃得不要不要的!」

「超美味しそうに見える!」という意味です。

 

そのほか

 

 

(可愛いすぎる!)

高興得不要不要的(嬉しくてたまらない)。

帥得不要不要的(めちゃくちゃカッコいい)。

去加班?認真得不要不要的(残業するの?めちゃめちゃマジメやね)。

 

「嫌になるくらいにスゴイ」って褒められて、ちょっと素直に喜べないのは私だけかしら?

 

 

新しい中国語「P」って何に?
「P図只P自己、両姉妹喧嘩」とは何を意味するの?

中国のネットニュースを読んで、このタイトルを見て、目が点になりました。

「P図」、「P自己」して、姉妹が喧嘩した?

なぜ??姉妹がした「P」って何に?

早速ググってみました。

 この「P図」の「P」はPS画像の略称で、画像編集ソフト「photoshopフォトショップ)」のことです。もともとはphotoshopを使って画像を修整したり加工することを表しているが、今はphotoshopに限らず広く「ソフトやアプリで画像を編集・加工する」という意味合いで使われています。

 日本も似ているようなアプリがありますよね。

 インスタ映えを求めて、自分が写っている写真を「修整」してSNSに載せることは普通になってきました。このような修整した写真のことを、最近の中国語では「P図」と言います。

ちなみに、Pは動詞として使います。

Pの会話

護照的照片能不能P?

パスポートの写真修整できますか?

我一拍下就P,P了就登上去。

私は写真を撮ったらすぐに修整して、すぐに載せる。

面試的照片還是再稍P白一点児好。

面接の写真はやはりもう少し肌を白くした方が良い。

ニュースでは、どうやら妹は姉と一緒に撮った写真の自分の部分だけキレイに直してSNSに載せてしまったそうです。直していない姉の方がブスに見えていたので、姉が激怒して、大喧嘩になり、警察まで出動してしまいました\(;゚∇゚)/☆。警察の説得で、最終的に姉妹は仲直りしたそうです。

確かに、二人で写っている写真なのに、私だけPされていなかったら、ちょっと頭に来るかもしれません。その気持ち、なんとなく分かります(*'ω')。

 

 

多民族国家中国!なんと民族の数56!言語は80種類以上!

中国の方言

中国は多民族国家で多くの言語が使われています。民族の数は56もあり、そのため、お互いに通じない言葉も80種類以上あります。その中で、漢民族満族回族など民族が使用している中国語が「漢語」です。

また、一言で「中国語」といっても、その中には数多くの地域言語=方言が存在し、方言同士では意思疎通ができない程に、それぞれの言語は大きく異なっています。

そのため、中国本土では中国政府が北京語をベースにした「標準中国語」(中国語では「普通話/プートンファ」と呼ばれます)という共通言語を設定し、学校教育や公共放送などで使用しています。

 

例えば、「お手洗いはどこですか?」という意味の言葉は、こんなに違います。

 

標準中国語

洗手間在哪児?(シイショウジエンザイナアル?)

 

上海語

汏手間勒勒何裏𡍲?(タスケルラアリタ?)

 

広東語

洗手間喺邊度呀?(サイサウガーン ハイビンドウ ア?)

ちなみに、方言が存在する理由としてよく言われていることの一つは、昔、戦の多かった時代、村と村の間はお互いの秘密を外部に漏らさないため、身内と他人の区別するため、自分の村の特有の言葉を使用したというものです。

他にも、かつては今のように交通の便が良くないため、それぞれの土地で独自に便利な言葉が生み出されたという理由もあるようです。

 

ここで、方言が生み出す笑い話をひとつ。

 

北京人は、サツマイモを「白薯」(バイシュ)と呼びます。

ある日、北京人がお隣さんの天津人に、「君はよくバイシュを食べるの?」と聞きました。すると、天津人は、「バイシュ?どうやって食べるの?!」と驚いた顔。

北京人は「蒸したり、煮たり、お粥にしたりしても美味しいよ」と話したら、天津人が泣きそうな顔になり、「気持ち悪い!」と叫びました。

 

この笑い話は、天津人がサツマイモを「紅薯」(ホンシュ)と呼ぶことで生まれています。つまり、天津人は「白薯」(バイシュ)という言葉を聞くと、同じ発音の「白鼠」と理解し、“白ねずみ”だと思ってしまうのですね。

 

標準中国語を覚えておけば、中国語圏を旅行するのに困ることはほとんどありません。でも、旅行先の方言を少し覚えておくと、その地域の人とより親しくなることができ、人との出会いをもっと楽しむことができると思いますよ。