中国語の先生による中国語勉強ブログ

中国語の先生による中国語を話したい人へ上達方法や勉強方法、中国の習慣など日常会話から検定まで生徒さんがつまづいたり、レッスンの中で身につけて欲しいと思う内容を不定期に更新していきます。

料理・食事など食文化で学ぶ中国語

春巻と春餅との違いは何?

春巻き春餅北京ダッグを包む皮によく似ています。
皮は小麦粉とぬるま湯でできた柔らかい生地を薄く延ばし、蒸したり焼いたりしたものです。
それに、炒めた野菜と細切りネギを巻いて、みそを付けて食べます。

春餅

春の野菜、黄にらの卵炒めやほうれん草の炒め、肉の細切りもやし炒め、春雨挽き肉炒めなどは良く食卓に並びます。
そして、チャシューのスライスも欠かせない一品です。

料理技術の進歩につれて、その春餅を油で揚げて食べるようになりました。これが春巻です。
春巻は一般庶民の料理だけでなく、後に宮廷料理にもなりました。
「満漢全席」の128種類の料理の中で、点心料理の1つとして提供されています。

「4月からはどんな新しい事をやってみようかな♪」なんて考えながら、ぜひ、春を”咬んで”みてくださいね。

 

暑い夏にぴったりオクラの中華料理 涼拌秋葵(オクラの冷菜)

 

中国語課1(7月コラム)

暑い夏、日本ではオクラやモロヘイヤなどネバネバ系食品を食べると体に良いとよく耳にします。
中国にいたときはオクラを見たことがなかったような気がします。
ネットでオクラについて調べてみました。

オクラ⇒中国名:秋葵
秋葵のいろいろです。
秋葵又

名羊角豆、咖啡黄葵、毛茄,目前黄秋葵已成为人们所热追高档营养保健蔬菜,风靡全球。秋葵对增强人体免疫力有一定帮助。对治疗咽喉肿痛、小便淋涩、预防糖尿病、保护胃黏膜有一定作用。深受百姓青睐。近年来,在日本、台湾、香港及西方国家已成为热门畅销蔬菜。在美、英等国家被列入新世纪最佳绿色食品名录的秋葵,因被许多国家定为运动员的首选蔬菜而被称为“奥运蔬菜”。

オクラは、体の免疫機能を活性化させ、それが間接的に抗がん作用を持つと言われています。
粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きもあるそうです。
台湾、香港、アメリカ、イギリスなどの国では、ハイグレード栄養保健野菜として人気だそうですよ。
また、秋葵は「オリンピックベジタブル」と言われているほど、各国のスポーツ選手にも人気です。

中国でも食べ方は色々ですが、私はこちらをお勧めします!

涼拌秋葵(オクラの冷菜)
塩もみしたオクラ
1。用盐清洗一下秋葵,切掉秋葵的上端的尖尖,竖着切成两半

塩揉みしたオクラを水で洗い、先端を切り落として縦半分に切る。

油通ししたオクラ
2。锅內放油,放入切好的秋葵,煸炒一下,然後放入一点清水,將秋葵煮熟,時間2-3分种就可以了。

鍋に油を入れて切ったオクラを軽く炒めてから、水を入れて2-3分茹でる。

混ぜタレ
3。准备涼拌汁,姜末、蒜泥、干辣椒段放入盘中,放入糖、盐、生抽、一点点醋拌勻

生姜、ニンニク、鷹の爪をみじん切りし、砂糖、塩、醤油、酢と混ぜたれを作る。
將煮好的秋葵均勻的摆放在盤中。
茹でたオクラをお皿に並べる。

ピリ辛オクラ
4。锅中放油,放入干辣椒段煸香,將煸香的辣椒油淋在秋葵的盘中,拌勻即可

鍋にサラダ油少々を入れ、鷹の爪を入れて香りがでるまで炒めたら、オクラにかけタレと混ぜたら出来上がり。
さわやかなピリ辛で、食欲の落ちる夏にピッタリの一品です。ぜひ、ご賞味あれ。

中国語課のKeiでした。

 

 

 

中国の朝食定番メニュー「老油条(ラオヨウティヤオ)と一鍋粥(イーグオジョウ)」

中国の朝食定番メニューと言えば、油条/ヨウティヤオ(揚げパン)と粥/ジョウ(お粥)です。

油条(北京語: ヨウティヤオ、広東語: ヤウティウ)は中国式の細長い揚げパン。

お粥には落花生やナツメ、クルミ、ユリなど体によさそうな実を入れて炊くのが我が家の流儀です。

美味しいですよ~。私は大好きです!

 

 

親の朝食

さて、中国語には「油条」と「粥」を使った比喩表現があります。

★老油条/ラオヨウティヤオ(≒老油子/ラオヨウティヤズ)

老油条とは、前日売り残りを翌日にもう一度揚げたものです。

海千山千のしたたか者、世情に通じて、巧みに世渡りする人、または悪い癖を直さない人の例えです。

油条は見た目は真っすぐふわふわして、こんがりした色でよさそうですが、ちょっと力を加えると直ぐにフニャとペシャンコになります。

簡単に言うと、老油条は「ずる賢い人」の例えです。

中国の企業で「老油条」の管理で悩む人結構いるらしいですよ。

一锅粥

  

★一锅粥/イーグオジョウ

一锅粥を直訳すると、なべ1杯分のお粥ということですが、この言葉が表す意味はそうではありません。

なべ1杯分のお粥の状態を想像してみてください。水分をたっぷり含んでいるお粥は、全体にドロッとしていて米粒1つ1つがはっきりと分かれていないですよね?茶碗1杯分ならば、根性で1粒ずつ分けることもできるかもしれませんが、なべ1杯分ともなればお手上げです。

つまり、この言葉は、全体にごちゃごちゃになっている混乱状態を例える言葉なのです。

 

ここ最近の私は“穷忙一锅粥“です。どなたか助けてくれませんか?(笑)

 

 

 

中国名菜 「螞蟻上樹」は「麻婆春雨」のこと?!

旅行のシーズンになりましたね。

先日北京に行かれた生徒さんから、

「老師、初めて螞蟻上樹を食べたけど、ハマってしまいました!作り方分かりますか?」とWeChat(微信)で連絡がありました。

「螞蟻上樹(mǎ yǐ shàng shù)」(マーイーシャンシュー)

 

螞蟻は蟻のことで、直訳すると、蟻が木に登るという意味です。

 

アリ料理????

と驚いた方が普通だと思います。

 

実は「螞蟻上樹」別名「肉末粉絲(ròu mò fěn sī)」(ロウモウフェンスー)、ひき肉と春雨の煮込み料理です。「麻婆春雨」といえば、大概の日本人ならすぐに分かりますよね。

驚くほどさっぱりしていて、後味がピリ辛、クセになりそうな味で、四川省重慶市の有名な伝統料理の一つです。

 

親孝行のお嫁さんが病弱で食欲がない姑さんに栄養をつけようと思い、肉を細かく刻んで、春雨と炒めて料理を作りました。

春雨に絡んだひき肉が木に登る蟻に見えるところから、この名前が付けられたようです。

「螞蟻上樹」のレシピをご紹介

作り方はとっても簡単です。

■材料

挽肉 400g

春雨 100g

長葱、ニンニク、生姜みじん切り 適量

■調味料

紹興酒、醤油 各大匙1

四川豆板醤 小匙2

刻み赤唐辛子 小匙2

塩 適量

砂糖 適量

片栗粉 大匙1

■作り方

ひき肉に片栗粉、紹興酒を入れ、20分ほど味付けします。

春雨は、湯の中に10分程つけて戻した後、長いのを短めに切っておきます。

鍋に油を熱し、刻み赤唐辛子、四川豆板醤、ニンニク、生姜みじん切りを弱火で炒めます。香りが出たら挽肉を入れて塩、醤油、砂糖を入れ、中火で炒めます。

挽肉に火が通ったら長葱を加え、少し炒めたら春雨を加えて炒め合わて、サッと煮込んで出来上がりです!

 

可口的菜不一定都複雑、我最喜歓簡単菜了!

粉絲十分好吃、還下飯、値得試試看。

 

美味しい料理は必ずしも複雑とは限りません。ズボラ料理大好きです!

挽肉の絡んだ春雨は絶妙です。ご飯に合うし、一度試してみる価値がありますよ。

 

ちなみに、春雨の事を中国では「粉絲」と言います。

「粉絲」が英語「fans」の発音に似ていることから。「ファンの複数系」「フォロワー」「追随者」「お友達」等の意味にも使われています。

 

粉絲団 ファンクラブ

学習粉絲団 習近平主席に学ぼうファンクラブ

粉絲専頁 ファン専用ページ

 

こんな感じです。

 

ご飯に合うおかずのことを、「ご飯のお供」と言いますが、春雨は「ご飯のお友」なんですね。

 

 

中国名菜 賽螃蟹(サイ パン シェ)ってどんな料理?!

上海に行ったら、やはり、季節関係なく蟹を食べたいと思いますよね。

カニつながりで思い出したのが、昔カニがない時に、私の父が作ってくれた「賽螃蟹(サイ パン シェ)」です。

「賽」は…に 比べられる,遜色がない,劣ってはいないという意味です。

「螃蟹」はカニです。

つまり、「賽螃蟹」は「カニの味に匹敵する」という意味です。

勘のいい方はお判りでしょう。そうです、この料理にはカニ肉を使用していません。白身魚と卵で作られたカニもどきの料理なのです。

 

清朝末期に皇太后として実権を振るった西太后が、ある日突然「どうしてもカニを食べたい」と要求しました。しかし北京は海から遠く、新鮮なカニは手に入れることができません。そこで宮廷料理人たちが知恵を絞り、カニの代わりに白身魚と卵の黄身を使った料理を創り、「賽螃蟹」と命名したのです。

 

この料理は、「不是螃蟹,勝似蟹味」(カニではないのに、カニの味の価値がある)とされ、西太后も唸らせた宮廷料理の一つです。

 

作り方は割と簡単です。

■材料(用料/ヨンリャオ)

卵(鸡蛋/ジーダン)5個(5只左右/ウージィズオヨウ)

白身魚(鱼肉/ユゥロウ)1切れ(一小块/イーシャオクワイ

生姜みじん切り(姜末/ジャンモウ)

塩(盐/イエン)、砂糖(糖/タン)、片栗粉(淀粉/ディエンフン)少々(少許/シャオシュウ)

黒酢(陈醋/チャンツゥ)2匙(両勺/リャンシャオ)

■作り方

まず魚を蒸し器で3~4分蒸しておきます。

蒸した魚を冷ましてから小さく割きます。

卵を割ってから黄身と白身を分けて、今回黄身だけ使います。黄身を混ぜるときは少し水を入れると食感がより滑らかになります。

鍋を熱し、油を入れます。油は低温のままに生姜みじん切りの3分の1鍋に入れて、こんがりになったら、卵の黄身だけ入れて炒めていきます。炒めすぎないように注意しましょう。炒めた卵はいったん出します。

鍋に料理酒、塩、砂糖、片栗粉を入れ、一煮立ちしたら魚を入れて絡むように混ぜます。

最後に炒めた卵と残りの生姜みじん切りと黒酢を入れて、優しく炒めて終わりです。

 

この料理のポイントは生姜と黒酢です。

カニの代わりに卵を使っているのに、カニの味を味わえるズボラ料理の一つですね。

 

 

 

夏にぴったりなきゅうりのアレンジ料理「歩歩登高」

5月中旬すぎると、気温が30度近く上昇し、梅雨に入る前は夏日になる日もあります。

 

初夏の時期スーパーでも新鮮な胡瓜が出回りますよね。

 

ついつい大量な胡瓜を買いすぎてしまい

浅漬けに、チョレギサラダ・・・と作っていても

緑一色で何か物足りないなぁと思った時に見つけた

レシピをご紹介いたします。

■翠竹報春■

器になった胡瓜に、鶏肉とパプリカの和え物を載せました。

竹のように並べて置いたら、

とても豪華そうで、

夏の食卓に涼しげを届ける一品になりました!

 

作り方も簡単!

 

胡瓜を5センチほど切って、写真のように器を作ります。

バンバンジーと同じ要領で

細かく切った鶏むね肉をクレイジーソルトで味付けをし、パプリカと混ぜたら完成です。

 

香草の香り、パプリカの仄かな苦味、胡瓜の甘味が渾然一体となってビールにピッタリな一品です。

 

料理名をみんなに言ったら、

 

もう初夏なのに、「報春」は違うだろうと突っ込まれたので、

「翠竹催夏」に改名(汗)。

 

その後、「歩歩登高」の方が良いんじゃないとお父さんから指摘。

さすが!

確かに、竹は昔から「君子」と例えられ、その成長の様子から、

「一歩ずつ高くなって、とんとん拍子に出世する」と縁起の良いイメージです。

 

水分を補充し体を冷やす効果も期待できるきゅうりは、厚い季節にぴったりの野菜ですよ。ぜひお試しください。